「ご馳走様」に込められた思い

ご馳走様には、食物を作ってくれた人への感謝の他に、
「お陰さまで健康でいられます」
との食物(いろいろな栄養)自体への感謝が込められていると思います。しかし、現在の野菜は、10年前の野菜と比べて、栄養が半減しているとも言われています。

このような状況下で、健康を維持することが、果たしてできるでしょうか。

昨今、以前には見られなかった病気が多く報道されています。これらの病気の主原因のすべてが、食べ物に起因しているとは言いませんが、多くの病気に係わっていると言っても過言ではないように思えます。少なくても化学物質と癌の関係、植物や魚介類のセシウム含有問題は、すべて食物連鎖のサイクルの中で起こっています。

例えば、カリウムは、植物が光合成をする際に必要となりますが、土中の空気の割合が高くなると、カリウムの吸収量は高くなります。そして、セシウムが土壌に存在するようになると、植物は根の栄養の吸収の仕組みと化学結合の強さの影響で、カリウムよりもセシウムを吸収しやすくなります。

この化学反応により、食物連鎖の中に取り込まれます。

食物連鎖に負のスパイラルが大きくなればなるほど、人体に対する影響が大きくなり、いずれ後戻りすることが出来なくなってしまうでしょう。

手遅れになる前に、本来の栄養と安全をを取り戻すことが、重要と考えています。

肥料へのこだわり

有機肥料とは、「植物の成長に必要な栄養供給と環境に優しい肥料であり、化学肥料よりは植物にとって良い。」と感じている人が多いと思います。

もちろん、その答えは間違いではありません。

化学肥料の特徴は、必要な栄養素を直ぐに野菜や果物に提供できる即効性がある反面、養分の土留まりが悪く短い期間で溶脱してしまいます。

つまり、化学肥料の多くは水溶性であり、しかも施肥直後は急激な酸性をもたらすために化学肥料に触れた、もしくは近くにある種子は発芽が抑制され、幼苗は枯れるリスクが高くなります。

そのため、化学肥料を使う場合には、決められた施肥方法を守った上での使用が求められます。

一方、有機肥料は、未成熟な状態であれば、病気の発生や害虫の被害を受けやすくなります。しかし、自然界では有機物しかなく、微生物が有機物を分解し、分解された物質を土中生物や植物が利用するといった食物連鎖網が成り立っています。

有機肥料の特徴としては、植物の生長に伴って養分の供給が増える反面、養分バランスが一定に保てないというリスクが高くなります。これは、植物の生長に伴って気温が上がると、土中の微生物の活動も活発になることで、有機物の分解が進むことが要因と考えられています。

有機物や微生物の種類、量、土壌内の水分と空気により、微生物の分解速度が影響されるため、土壌の養分バランスを一定に保つことは、至難の技となります。

それでも、化学肥料が登場する遥か前から、栄養価の高い野菜は作られています。

そこで、私たちは、
「自然界には何1つ無駄なものは存在しない!」
との視点から、
  • ◆ チア全草(チアシードの植物)ともみ殻を使ったくん炭
  • ◆ 圃場に生えた草花や野菜等の残渣を利用した草花灰
  • ◆ ハーブ等の抽出・発酵溶液
  • ◆ 天然酵母、納豆菌、酢酸菌等の有用菌による米糠培養液 等
の有機肥料作りを行っています。
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